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Emile Prudent
(1817年2月3日 - 1863年5月14日)

エミール・プリューダン(Emile Racine Gauthier Prudent, 1817-1863)は、フランスのピアニスト・作曲家。アングレーム出身。彼は、幼くしてピアノ調律師の養子となり、実の両親を知らずに育った。育ての親となった調律師から音楽の手ほどきを受けた彼は、10歳でパリ音楽院に入学し、ジメルマンやル・クーペ、ローランに師事した。選抜試験では、1833年にピアノで一等賞、その翌年に和声法で二等賞を獲得している。

音楽院を卒業後、後援者に恵まれなかったプリューダンは、なかなか成功に有り付くことが出来なかった。1836年、タールベルクの演奏を聴いて感銘を受けた彼は、故郷アングレームに帰り、その技量を習得しようとひたすら研鑽を積んだ。その結果、1842年にパリへ戻って開いた演奏会では大成功を収め、引き続き、フランス各地、ベルギー、イギリス、ドイツ等を巡演して喝采を浴びている。

作品は、ピアノ独奏曲が多くを占め、出世作となった《「ランメルモールのルチア」による幻想曲 Op.8》のような歌劇の主題に基づく幻想曲、《妖精の踊り Op.41》のような性格的小品などがある。その他、《協奏交響曲 Op.34》、《協奏曲第2番「草原」》、《3つの夢 Op.67》のようなピアノと管弦楽のための作品も残している。

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