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Louis Lacombe
(1818年11月26日 - 1884年9月30日)

ルイ・ラコンブ(Louis Trouillon Lacombe, 1818-1884)は、フランスのピアニスト・作曲家。ブールジュ出身。母親からピアノの手ほどきを受けた彼は、わずか7歳で舞台に立つほどの早熟さを示し、父親は息子の才能を開花させようと、1828年にパリへの移住を決意した。その翌年、ラコンブはパリ音楽院へ入学し、ジメルマンの門下となり、1831年にはピアノの選抜試験で一等賞を獲得している。

1832年に音楽院を卒業してからは、両親や妹フェリシー(Félicie Lacombe)とともに、フランスやベルギー、ドイツで演奏旅行を行い、至る所で喝采を集めた。1834年にはウィーンを訪れ、そこでチェルニーにピアノを師事し、フィッシュホフの下でバッハやベートーヴェン等の古典作品の演奏解釈を身に付けた。また、ゼヒターやザイフリートに就いて音楽理論も学んでいる。ウィーンでの滞在を終えると、再び演奏旅行を開始し、1840年まで[?]にはパリに腰を落ち着け、ヴィルトゥオーゾとしてのキャリアを捨てて作曲へと専念した。パリに戻ってからも、彼の向上心は尽きておらず、バルブローから和声法のレッスンを受けている。

ラコンブは、多岐に亘るジャンルの作品を手掛けた。1847年に初演された独唱と合唱、管弦楽による劇的交響曲《マンフレッド Manfred》は、ベルリオーズやフェリシアン・ダヴィッドらによる描写的な手法を取り入れた作品といわれており、その3年後にも同様の作品《アルヴァ、またはハンガリー人 Arva, ou Les Hongroises》(1850)を発表している。また、合唱を伴うメロドラマ《サッフォー Sapho》は、1878年のパリ万博で受賞した成功作である。他には、《ヴィンケルリート Winkelried》(1892)等の歌劇(大部分は没後に初演された)、ピアノ三重奏曲(Opp.12, 42)、大五重奏曲(Op.26)、弦楽四重奏曲《城》(Op.92)などの室内楽曲、ピアノ曲、歌曲などの作品がある。ラコンブは、批評家としても活動しており、没後には評論集『哲学と音楽 Philosophie et musique』(1896)が刊行されている。

作品番号タイトル
Op.22 自然の調べ
Les Harmonies de la Nature
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